弁護士のセカンドオピニオン

1 セカンドオピニオンとは

医療の世界ではよく聞くセカンドオピニオンという言葉ですが、法律の世界においても使われることがあります。

簡単に言いますと、現在相談している弁護士や依頼している弁護士とは別の弁護士に案件についての意見を聞くということが法律業界でのセカンドオピニオンといえます。

2 セカンドオピニオンのメリット

弁護士に相談や依頼をするとき、たった一人の弁護士の見解や方針で案件を解決していくことになるため、場合によっては、任せた弁護士の判断が本当に正しいものであるかどうか不安になることがあるかもしれません。

そのような場合に、まったく別の弁護士から案件についての意見を聞くことができれば、不安の解消や問題点の再発見につながることがあります。

3 セカンドオピニオンの注意点

すでに相談や依頼を受けて動いている弁護士と比べると、セカンドオピニオン対応をする弁護士は案件に関する情報量が少ない場合がほとんどです。

そのため、相談者の方から提供された情報の範囲内での回答ということになりますし、あくまでも提供された情報の範囲内で、自分がこの案件を担当する弁護士だったらこのような方針を採用するということをお伝えするものになりますので、現在ご依頼されている弁護士の方針や案件の進め方について当不当を判断してお伝えするものではないということに注意が必要です。

4 積極的に活用しましょう

セカンドオピニオンは、注意点を意識したうえで利用すれば問題解決のための良いツールになり得ますので、現在弁護士に依頼をしているが不安があるという方は、活用されてみてはいかがでしょうか。